島尻のパーントゥ

10月6日に行われた島尻のパーントゥに参加

島尻のパーントゥとは

 

 島尻のパーントゥは、沖縄県宮古島で行われている悪霊払いの伝統行事で、無病息災を願い面をつけた来訪神のパーントゥが3体出現し人々や民家に泥を塗り付けて回り厄払いをするというもの。泥を塗ることで悪霊を払うとされている

ちなみにこの泥は神聖なる場所から汲んでくるありがたい泥です。

 

 

 パーントゥは、島尻地区の選ばれた青年3人が行い仮面をつけシイノキカズラをまとい「ンマリガー」という泉の底の泥を全身に塗っている

 

 

・1993年には重要無形民俗文化財に指定されている。


午後5時 島尻のパーントゥ開始

参加しに来た人たちはパーントゥーが来るのを待って皆集まっていました。

ベランダから見る人、家の中で見る人も

パーントゥはゆっくりと歩きながらじわじわと近寄ってきます。

パーントゥは逃げる人たちに次々と泥を塗っていく。一枚目は学校の先生ですが、後日話を聞いたら娘さんは泥のついた指を無邪気に舐めてたのがすっごい気になるって言ってました(笑)

酒を飲んでいるおじさん達は頭皮に泥を塗られていました。

そのおじさん達に誘われ一緒に酒を飲んでにぎやかででした

 

パーントゥが3体集まって泥を塗られたおじさん達とオトーリを回している姿はなんか笑える

あ、オトーリとは宮古で行われる飲み方で、親という人を決めて一言言って飲むみたいな感じで終わりがないって言ってました。

カメラマンや民家、車にも容赦なく泥を塗り

 

座っている人には上から座って泥をつけます。

一緒に来ていた先生もパーントゥの餌食になりました。幸せそうですよね

後ろのパーントゥと記念撮影。すると後ろからパーントゥが忍び寄りタイの顔に泥を・・・   

 

結果、顔を泥だらけにされました。

まえけんは前にいたパーントゥに気をとられ

 

後ろからきているパーントゥに気が付かず捕まりました。

 

いや~見事な連携プレイ。サッカー日本代表にも劣らない連携。

泥を塗られても安心してください、洗う場所ちゃんとあります ↴

 

皆が洗うので最後はパーントゥの泥で水が汚れています。なのでタイが「水きったない!!」って言ったら近くにいた人が笑いながら「いやお前もな(笑)」と言って皆で笑いました。

パーントゥに狙われやすい人・物

 

・妊婦  

・赤ちゃん、子供(低学年)

・女性 

・ハゲ

・背を向けている人 

・警察

・車 

・新築 など

 

18年間宮古島に住んでいて、パーントゥの存在は知っていたけど行く機会がありませんでした。

ですが、宮古島の紹介をするため今回初めて島尻のパーントゥに参加することができました。

 

 

いつパーントゥが来るかというワクワク感

次に誰が狙われるのかというドキドキ感

泥の独特な臭いにおい

泥を塗られた瞬間の恐怖感

泣きながら逃げる子供の姿を見て

 

 

日本一怖い祭りというのを実感しました。

 

しかし、みんなパーントゥを怖がっているのにパーントゥの後ろについて行く姿を見て、皆に愛されている祭りでもあるんだと思いました。

島尻のパーントゥの問題点

島尻のパーントゥで起こっている問題は、観光客からの苦情です。

 

「泥を塗られて、服が汚された。」

「抱き着かれた」など

 

そして、泥を塗られた人が怒り、パーントゥに暴行をくわえるという事件もありました。

そのため最近では、パーントゥ3体に護衛がついていてパーントゥの活動が制限されています。

そういうこともあったせいかないちゃー顔の先生はパーントゥーが1mの距離に来たのにスルーされました。しかも2回も。。。

 

なので、島尻のパーントゥに参加する際には、どういう祭りなのかを調べ汚れてもいい服にしてください。

 

この祭りは長年続く宮古島の文化なので苦情を言う人、汚されることが嫌な人は参加しないでください。

皆さんもぜひ無病息災を願う祭り、島尻のパーントゥに参加してみてください。


島尻のパーントゥ

島尻の選ばれた青年3人がパーントゥに扮して、人々や民家、車などに泥を塗り厄を払い無病息災を願う祭り。

場所:宮古島 島尻地区

開催日:旧暦9月上旬の2晩 (開催時期は直前まで公表されない)

時間帯:午後5時~午後8時